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メンズシャツの前身頃と肩ヨークの縫い方に関して

【質問】

はじめまして。井口さまのブログを拝見してメールさせて頂いております。私、現在趣味でメンズシャツの製作に夢中で目下勉強中です。

早速ご質問なのですが、前身頃と肩ヨークの縫い方に関して、巷で販売されているパターンなどでは前身頃側も肩ヨーク側も直線同士の縫い付けになっているかと思います。

これだと、肩のラインにそわない様な気がして(トルソーに着せても、実際に着用してものぼりにそっていない感じ)ならず、イタリア製の既製品を分解してみると、非常に判りにくいのですが気持ちS字カーブの線で縫い合わせている様な気がしましたのでその様に縫ってみると、肩のラインに対して沿う様になりました。

何度か試作しましたが、カーブの深さとして肩ヨークライン全長の1/2のところを中心に1mm程度動かしたカーブが一番落ち着く感じがするのですが。。

これって、正しい方法でしょうか?また、この前身頃と肩ヨークの縫い方に関して法則等あれば教えて頂けると幸いです。

以上何卒宜しくお願い致します。

【回答】

シャツの肩線は通常の肩位置から前の方へ2p〜2.5p移動している為、本当の肩位置ではありません。従ってこのパーツはヨークになっているので、ヨークの前側は前肩として(体の前肩先)インカーブにすることもありますが、私の場合は前ネックラインで2o伸ばします。事前に衿腰付け寸法の長さよりネックラインの長さを全体で2mm短くしておきます。この方法で、前肩にも回るし、前クリもシワが出にくく美しく出来上がります。

ヨークの後側は、肩甲骨がありますので、肩甲骨を収める為には、下図の様に行なうと良いと思います。但し、アームホールの長さを変えない為に後中心を交差させますので、着丈の設定寸法より事前1cm短くしておいて下さい。15を中心に17と18を5oづつ交差させます。15の位置はデザインです。肩甲骨が一番出ている箇所の曲線を強く描きますが、アームホールまで強い曲線は描かないで下さい。


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nyassama : 16:33 | Com (0) | メンズパターンプロフェッショナル topへ ▲

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