上物に対しての質問
久しぶりの更新です。本日も質問にお答え致します。
現在、メンズ技術大百科のチェックが大詰めの為、
今後の質問にお答えできるのは9月の第2週ぐらいからに
なりそうです。
質問自体は受け付けていますのでご安心ください。
ただし、急な質問にお答えするのは難しいと思います。
【質問1】
前の天巾は、後ろに対して、どのように決めていくものですか?
【回答1】
天巾はアイテムやデザインによって異なります。
通常、シャツの場合は衿腰が付きますので、
後天巾より前天巾の方が5o狭くなります。
下図のように、首の脇の一番出ている箇所からショルダーライン
まで下げると首の付け根まで5o程開きが出来ます。
そこでこの分、前天巾を後天巾より5o狭くします。
天巾は着方によっても変わります。
例えば、冬物で前にマフラーを使用する場合は前天巾が
広くなります。
そして、衿の種類やフード付き等デザインで決めることが
多くありますので、トワルを組んで確認することをお奨めします。
〜その他のアイテム〜
おおよそアイテムによっての後天巾の違いは
開襟シャツ7〜7.5p、ジャケット8.5p、ブルゾン9p、コート9.5cm、
その他アイテムやデザイン、サイズによって異なります。
〜前天巾の求め方〜
○ジャケット・・・後天巾+2cm〜3cm
※クセ処理を行う例えば増芯入りのタイプは多めに差寸をとっても
よいと思いますが、そうでないカジュアル一重仕立てのタイプは
少なめにした方がよいと思われます。
○ブルゾン・・・後天巾+1.0cm
○コート・・・後天巾+1.0cm〜1.5cm
※目安寸ですので一度トワル等で確認してみて下さい。
【質問2】
肩傾斜を決める時は、何か基準は、ありますか?
【回答2】
肩傾斜に基準が無い場合は下記の方法で行なって下さい。
但し、メンズのカジュアルに限ります。
パターン作成の考え方は一律ではありません。
色々な条件がありますので、それは個々に技術を
磨くことが大切です。
【質問3】
Jkを製図する時に、マニプレを行うのは、どんな理由からですか?
【回答3】
マニピュレーションは主にダーツで行ないます。
ダーツはボリュームを出すために取りますので、
ボリュームで盛り上がった外回り分はマニピュレーション
によって出すことになります。
通常のダーツはウエストを絞った分、胸にボリュームが
出ることになります。
これはウエストを絞った反動で胸が出たように見えますが、
実際には胸の高さはでていません。
そこでウエスト分離の絞りと胸のボリュームを分離させて
行なうのがマニピュレーションになります。
マニピュレーションは胸のボリュームを美しく出す
一つの方法です。
nyassama : 15:01 | Com (2) | メンズパターンプロフェッショナル topへ ▲
comments
はじめまして。
肩パットと裄綿の据え方を詳しく教えてください。
また胸増芯と肩増芯の据え方も詳しく教えてください。これら若手に教えなければならない為、実技でやっていると説明できるんですが、言葉にして資料にしてあげたいのです。
すみませんが宜しくおねがいします。
>佐藤様
コメントありがとうございます。
お返事遅れて申し訳ありません。
実は、今回のリクエスト内容に関しましては、まもなく出版するメンズ技術大百科(テキスト)に詳しく図解入りで説明しています。図解と説明が多いので、ブログ掲載には限度があります。もしよろしければ、メンズ技術大百科を参考にして頂き、資料を作成していただければと思います。
今月中には詳細やサンプル配布の告知をこのブログ上で行いますので、興味がありましたら一度ご覧になってください。
今後とも当ブログを宜しくお願いいたします。