March 26, 2008
ジャケットパターン作成中の方から質問です。
【質問】
後身頃の脇上部を上から約8p、直線的な線を描くのは
どういう意味があるのですか?
【回答】
この箇所は広背筋の部分で、体を見て頂くと良く分かる通り
曲面がアウトカーブになっています。
質問の後身頃の脇上部は、インカーブで描くとアームホールの
脇縫い目線上部が体から浮いて、ダキ(説明しているこの部分
をダキと言います。)が落ちてしまいます。
従って、後身頃脇上部の上から8pは直線にし、
細腹のパーツの同じ位置はアウトカーブで描くことが、
後身頃を押し出すのに必要になります。
更に、脇縫いを終了してからのアイロン処理で、
細腹のアウトカーブが同じ位置の後身頃直線を押し出すようにし、
その後で縫い目に添って2o〜3oイセ込み処理を行います。
この処理によってダキは広背筋に添うようにフィットし、
落ちなくなります。パターンは縫製を前提として作成しますので、
この考え方もその中の一つです。
nyassama : 10:54 | Com (0) | メンズパターンプロフェッショナル topへ ▲
comments