トップページ >質問・回答> ワイシャツの仮接着芯について 2

ワイシャツの仮接着芯について 2

先日、シャツを着用している人を見て気になることがありました。

数度の洗濯で、表衿の表面が「小さい気泡」のように全体的にポコポコと浮き出ています。仮接着芯を使用している衿と思われます。見た目がよいとは思えません。

そこで、以下の1点について教えて下さい。

『表衿がポコポコと浮き出る状態は、「芯地の貼り方」に問題があるのでしょうか?』

【回答】

接着芯地がどのような種類なのか分かりませんが、永久接着の接着条件は、圧力=1平方cm300g・秒数=12秒・温度=140°が基本です。

しかし素材によって予期せぬ問題が起きます。それは接着芯を貼る生地の裏面に繊維の毛が有るか無いかによって大きく異なります。

もう一つは質問にありました表衿がポコポコと浮き出る状態です。これは表地の収縮にあり、収縮率は必ず確認することをお奨め致します。特に仮接着は、後で剥離させることを目的にしていますから、表地と芯の収縮が異なると大変なことになります。

昔は、こと収縮を抑える為にヒューズ芯を使い強制的に動きを止めました。現在は仮接着芯に拘らず、優れた永久接着が開発されておりますので、表生地に合わせて選ぶことで柔らかく仕上げることが出来ます。但し、貼る際は十分地の目に注意して貼って下さい。

nyassama : 13:41 | Com (0) | メンズパターンプロフェッショナル topへ ▲

comments

コメントを投稿

(はじめてコメントされる場合、管理者の承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。再度コメントを投稿する必要はありません。)