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アームホールについて

はじめまして!昨日ブログを拝見して感激致しました。今まで自分がやっていたメンズ服への理論が間違ってることに気付けただけでも大きな収穫でしたが、質問です。

以下の内容は知り合いのHPのものです。


「スーツのアームホールは、きっちりと身体にあった細さで、きっちりと身体にあった高さでなくてはならない」。逆に言うと、アームホールが大きいスーツつまりオーバーサイズのスーツは、ゆったりしているがために着心地が楽だという誤解を与えやすいだけで、本当はそうではないということなのです。


理由は簡単です。

一度、鏡の前でスーツをお召しになって、気をつけをした状態から、まっすぐのばした両手をゆっくり横に広げていってみてください、そうすると肩と平衡になるかならないかくらいのところで、二の腕の外側が突っ張って上がりにくい感じがありませんか?

そしたら今度は、左手で右の肩パットをつまんで少し上に持ち上げてから同じく腕を上げてみてください。先ほどと比べて驚くほどスムーズに上がりませんか?

要するに、腕が動かしやすいジャケットにするためには、上着を着た状態では、できるだけ腕の動きに胴の部分を付いて来させたくないのです。そう意味では、アームホールが大きくて低い上着は、ちょっと手を上げただけでも最下点(脇下)がすぐについて来てしまいますから、身体の動きの邪魔をしやすく、結果的に着心地を損ねることになるということなのです。

もちろん、本式の仕立てに従うなら、アームホールを細く・高く作るということは、とても高い技術を要することになります。ですから、ただ腕が細ければ着心地がよいとも一概には言えませんが、その違いは注意して試着すれば、明らかに分かるはずです。

引用:スーツ 着こなしのブログ アームホールの話

これを読み、「アームホールを細く・高く作る」という点に注目しました。そこで質問なのですが、高くする(=AH寸法が大きくなる)には肩の傾斜を上げるか、鎌底を下げるしかないですよね?自分としては鎌底の方に問題があると思うのですが、どうでしょうか?

また、肩の傾斜はブログを見ましたが、前後の肩の高さの差がいまいちわからないです。スーツとか関係なく後ろ肩先の方が、前肩先より上がってる方が理論的に良いですよね?

最後に「肩パットをつまんで少し上に持ち上げて…」のことですが、確かにそうでしたが、何故そうなるのかが理解できません。つまむということは、AH寸法に余分なゆとりがあるのでしょうか?

質問多くてすみません。宜しくお願い致します。

【回答】

質問にお答えする前に、質問者のお知り合いの方のブログの記事を引用させて頂きました。ブログ名の記載がありませんでしたので、当方で該当ブログを調べ、引用の旨の記載やリンクなどもさせて頂きましたが、もし不都合がありましたらこの記事は削除させていただきますのでお手数ですがご連絡下さいませm(_ _)m

さて、まず、肩の傾斜は前身頃が5、3が後身頃になっています(5:3の比率)。そして肩の傾斜はデザイン(肩パッドの厚さ)によっても体型によって変化させる必要があります。人体に合わせる為には理論も必要ですが、とにかく適用させることが大切です。従って肩傾斜の有り方と鎌底を変えることは意味の違うことと考えて下さい。

そして通常体型のアームホールは縦と横の比率が決まっています。もし縦と横の比率を別々に行なっていると形の良いアームホールが得られないかもしれません。スーツの上衣として着られるアームホールは比率の中でどの位の大きさにするかが一番考えるところです。

また、機能について全ての動きに袖は対応しません。全ての動きに対応する袖は、とても見られない形になります。一番多く動く機能に合わせて下さい。腕を動き易くする為の方法として下袖の鎌底後側三角部分の巾が狭いより広い方が腕は前に出し易くなります(前機能を出す)。


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