私が興味を持った本
最近質問がないのでまたまたヒゲオヤジ日記です。
今回は、私が興味を持った本についてお話します。
昭和40年当時に女子美術大学の助教授だった
笠井美恵子先生が発行した『服装造型』という本
があります。
もう絶版になっているのかな?
昭和40年というと東京オリンピックが終わった
次の年です。
その頃、私は専門学校に通っていました。
とにかく技術を習得することが新鮮で、
先生から教えて頂く全てのことに胸を踊らせ、
「全部ものにしてしまおう!」という気持ちで
勉強していたことを思い出します。
そんなある時、本屋さんで笠井美恵子先生著の
『服装造型』と出会ったんです。
これは今見ても大変素晴らしい本です。
どんな本かというと・・・
ちょっと想像してみてください。
人体の縦と横に線を入れると升目の状態になり、
面積が小さくなると線と線の間が狭く、
面積が大きくなると線の間は広くなりますよね。
そして、升目がついた状態で体を動かし、
その升目の歪みを計測することで機能の状態が
パターンとして表現できるわけです。
この本の総論はヌード格子、静的シェルの展開、
動的シェルの展開、静・動シェルの比較、
ヌードから布へという構成になっています。
当時の価格でなんと5,000円もしました。
・・・現在の金額に直すと55,000円ぐらいします。
10代当時の私がこの本と出会ったことで
将来を見据えての考え方が大きく変わった
ことは言うまでもありません。
今でもこの本は私の宝物として、
本棚に大切に保管しています。
もし、古本屋さんの奥の方にこの本があったら
迷わず手にとって見てくださいね。
nyassama : 00:30 | Com (0) | メンズパターンプロフェッショナル topへ ▲
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