井口喜正のメンズパターンプロフェッショナル養成ブログ

【質問】

素材によるイセの削減方法について教えて下さい。

【回答】

袖のイセは素材やデザインによってかなり異なります。

質問者の方はレディース専門とお見受けしましたので
通常メンズで行なっているアームホールの型から説明します。

メンズのアームホールは図のような型をしています。

A〜S・PとB〜S・Pの出来上がり長さを測っておきます。



袖山と肩先を割るナチュラルスリーブの場合、
身頃のA〜S・PとB〜S・Pの出来上がり長さを
プラスします。

中肉の生地であればこの長さの10％がイセ量になります。

ビルドアップスリーブの場合、袖山が上がる分イセも多く
袖山も高くなります。
中肉の生地で約15％〜20％になります。

質問の「素材によるイセの増減・削除の方法」ですが、
身頃のA〜S・PとB〜S・Pの出来上がり長さにイセ量を
プラスした長さを袖のC線上にAから袖山を通り
BのポイントをC線上でスライドさせながら長さの微調整
を行い、長さが決定した時点で袖山の曲線を描きます。

但し、袖山の高さは身頃の設計から入りますので、
アームホールの設定（アームホールをどの位の大きさにするか？）
から判断する必要があります。

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