May 19, 2008
2面体身頃のダーツについて
【質問】
前身頃のAHから、裾に向けて、ダーツをとり、
ダーツ止まりを腰・箱ポケットとします。
その時に、脇のラインが、裾すぼまりの状態に
なってしまいます。
そういう時は、単純に、裾を出せば良いものでしょうか?
ダーツの取り方に、ポイントは、ありますか?
【回答】
裾はそのままで、ダーツを入れる場合、
ウェストから上でダーツ量の分を開きます。(矢印方向)
B線上で矢印の方向に1.4pスライドさせます。
裾の巾はそのままです。
ウェストは、もともと絞られている箇所ですから
B線上のダーツ量より、ウェストのダーツ量を少し
多く取って下さい。
先日送って頂いたファックスの画のダーツは、
ちょっと斜め過ぎです。
ダーツ止まりがポケットの中になる状態は良いです。
ダーツが斜めになると、B線とW線はダーツの
中心に対して直角にウェストの絞り位置を決めて下さい。
とくにアームホールでは、ダーツから脇身頃の
アームホールは少し下がる状態になりますので注意して下さい。
nyassama : 01:15 | Com (2) | メンズパターンプロフェッショナル topへ ▲
comments
いつも参考にさせて頂いております。
質問なんですが、革製品の場合袖のイセや伸ばしと言うのはどの程度までが理想の範囲なのでしょうか?
裏地のキセなどは布帛と同じ様な感じ又は、表身頃と同寸に近く製図した方が皮の特質に向いているのでしょうか?(硬めの皮革衣料に関してす)
もう一つの質問なんですが、フライトJKなどに時々見られる脇下部分のマチの付け寸法などはやはり袖山の逆カーブが始まる辺りが一番良い始点になるのでようか?
>>EMIKO様
革の場合は布帛と異なり織っていない為、
袖のイセ量は少ない方が良いです。
袖の一回りの位置によってもイセ量は違いますが、
袖山で約5%位です。
裏地のキセについては、裏地を使用する場合、
全て同じ考え方で良いです。
後中心で1p〜1.5pその他で0.2pあれば問題ありません。
最後の質問ですが、これはピポットスリーブですね。
目的や必要機能によって形は色々あります。
袖山に角のように出して行なう場合もありますし、
フットボール型のものもあります。