(ポンチ素材)ニットのパターンについて
【質問】
先日、ニット(カットソ−)細身のテーラードジャケットを
作成いたしましたが、後ろ身頃のシルエットが、
すっきり仕上がりません。
特に、脇下のタギ位置から、ウェストに架けては、
ダボ付いた様に成ってしまいました。
ニット(カットソ−)と布帛での型紙作成時の
留意点など詳しく教えてください。
宜しく、お願いいたします。
◎問題サンプルの仕様
・裏無しで、前見返しのみ
・素材・・・・ポンチと呼ばれている中肉のカット&ソー
(甘めの布帛程度です)
○私なりの解釈では、カジュアルの工場に縫製を
依頼した様なので、肩甲骨の処理ウェストの
シェイプ分量などを、肩先の引き上げもせずに鎌下に
流して処理されている様に思います。
(ニットの場合、くせ取りの様なアイロンプレスは、
無理なのでしょうか?型紙のラインは、ニットという事で、
きついカ−ブは、付けていません)
・上記の様な工場を使用せざる負えない場合の
型紙での対処方法があれば、これについても、教えてください。
【回答】
私達が考えるカット&ソーとはスムース等の
伸縮性の大きい素材を考えます。
同じ編地でもポンチやミラノリブそしてジャジーは
編地の中でも伸縮性が少なく、通常のカット&ソーの
パターンですと、少し問題が起きるかもしれません。
この三つの素材は、丁度カット&ソーと布帛の
中間になるので100%カット&ソーのパターンでは
なくなります。
この質問による後身頃のダキの位置は
曲線が一番強い位置にありますので、布帛のパターン同様、
後身頃のダキ位置ラインは直線にして、前脇(細腹)は
少しアウトカーブの曲線にすると良いでしょう。
できれば、後身頃のアームホールは少しイセると
なお良いと思います。
従ってパターンは布帛よりが良いでしょう。
そして、縫製も布帛に近い処理を
場所によっては考えた方がより良い商品が出来ます。
文章で、どの程度お分かり頂けるかわかりませんが
大切なことは、素材の伸縮性を感じてカット&ソーの
範囲を理解して頂くことです。
またご不明点があれば質問してくださいね。
コメント欄に書いていただいても大丈夫です。
nyassama : 17:15 | Com (0) | メンズパターンプロフェッショナル topへ ▲
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